
砂 丘
ネオンサインを塗りたくった
真夜中の大都会の約束事から
誰にも知られず逃げおおせたぼくらは
閉店間際の胸騒ぎを探しに
月の砂丘を目指す‥‥‥
高速道路を突き抜けて
最後の海岸線を越えてしまえば
そこはもう‥‥‥二人の足跡が新しいルールになる
風景が月の輪郭の下で静止している
生まれたままの地球の上で
ぼくらは互いの舌を絡ませながら
すっかり疲れきってしまうまで
宇宙のかけらの抵抗を続ける‥‥‥
いつか たまらずきみの手を離してしまったとき
とっくに寝入ってしまっているはずのきみが
動いた‥‥‥地球が動いたと
何度も繰り返した